日本で流通している容器(海外製容器との競争)
容器を販売しているとお客様の問い合わせで海外製の容器は取り扱っているかどうかを聞かれる時があります。
武内容器の取り扱っている容器について海外生産品はまだ少なく、日本資本で海外に工場を保有し、生産したものを日本へ入れている商品を一部取り扱っているのが現状です。
最近は急激な円安のため大量生産品は海外仕入れは不利になりつつあるかもしれません。しかし海外製の容器が日本市場でかなり増えてきていることを実感します。
日本製が良いとリクエストいただくこともありますが海外製の容器の魅力はどこにあるのでしょうか?
「安いから」ということは昔から言われていますが、容器の場合、他の理由が沢山あると思います。
容器は輸送費を考えると、現地生産・現地消費が効率的です。例えばグローバル企業のシャンプーなどのトイレタリー製品などは世界を複数の地域に工場を分散させ、商品をつくります。するとデザイン洗練された容器を現地生産する為、その地域工場の生産技術が向上し、洗練された容器もつくれるようになります。
海外のトップ企業が要求するデザイン性の高い容器もつくれるようになります。又、販売チャネルも沢山あり物量も多い為、投資回収リスクが低くなり、新たな容器開発もできるのです。
従って投資リスクが大きく回収に時間がかかりそうな豪華な汎用容器は、日本国内で製造することが厳しい現状です。
↑海外ブランド化粧品など個性的な容器が沢山あります。
●海外容器(特に化粧品容器)の特徴
・容器のデザイン
機構の完成度、特許性については洗練されているかどうかは商品によって変わりますが、デザイン性に優れた容器が沢山存在します。
・圧倒的な量に伴う投資と開発力
日本市場で求められる容器のボリュームと世界の工場となっているアジア各国のボリュームを考えると開発力の差はあります。
・生産技術も工場の設備の発達
最先端の機器でもアジア各国で生産されています。容器の生産も当然技術が向上しています。
デメリットをあげると色々あるかもしれませんが、日本国内で生産される容器は常にこのような事実を課題として克服することが要諦です。
最近は日本国内の容器メーカーにとっては逆風が常に吹いている様な状況です。
ただ、容器には加飾することで、商品を活かす方法、仕掛ける方法は沢山あるので、決して海外製の容器ではやりにくいこともあると思います。
国内外意識せず様々な容器の良いところを取り入れて武内容器が提供できることを模索し続けることが重要だと思います。