スプレーの吐出感

容器のお問い合わせをいただく際、内容物がまだ決まっていなかったり、情報交換が出来ていない状態で容器を提案するときがあります。

スプレーを使用する際、使用感を必ず確認していただくようサンプル提示を積極的に行っています。

スプレーは内容物の粘性や性質によって吐出感が大きく変わります。例えば粘度が高く結合しやすい液剤であれば細かい霧が吐出した瞬間に結合し、塊になりやすく拡散しなくなります。反面アルコール等は比較的均一に細かい霧となって拡散します。

またスプレーの1回あたりの吐出量によっても液剤の出方はかわります。

 

吐出口のパーツ(吐出チップ)を変えることで吐出感を変えることも可能です。

 


↑スプレーの吐出スロー動画。ストリームチップは直線状に吐出、ファインミストチップはより細かく吐出する。

 

次の動画は通常のスピードでの吐出です。

 

 

開発において吐出感はとても重要です。内容物の相性によってはうまく作動しなくなったり、吐出チップが内容物の影響で劣化し吐出しなくなる場合もあります。必ず内容物との相性確認は必要です。

またスプレーのメーカーによっても開発コンセプトが異なり性能面で差が出る場合もあります。

容器の形状だけでなく、機能性についてもしっかりと考えていくことが消費者の満足度に繋がります。新商品が出来上がるまでにするべきことはたくさんあるので、我々容器会社もできる限り良い提案ができればと思っています。