容器の遮光について化粧品ボトルの遮光性とは?

容器の遮光について化粧品ボトルの遮光性とは?材質・形状による違いと商品開発で絶対に外せないポイント容器の遮光について

お客様から容器についてご相談をいただく際、特に多く受けるのが「中身の劣化を防ぎたいので、遮光性のある容器はありませんか?」というご質問です。

ビタミンCなどのデリケートな美容成分や、特定の光で固まるジェルネイル、色落ちしやすい液体などを扱う場合、容器の遮光性は商品の命とも言えます。 しかし、実は容器の業界において「100%光を遮断する完全遮光」をクリアするのは、非常に奥が深く、繊細な問題です。

今回は、知っておきたい遮光容器の「基礎知識」から、スペック数値に騙されないための大切なチェックポイントまで分かりやすく解説します!

1. 知っておきたい「遮光性」の真実とよくある誤解

まず結論から申し上げますと、一般的に「遮光瓶」や「遮光ボトル」として販売されている容器であっても、「地球上のすべての光を完璧に遮断する(完全遮光)」ということは厳密には言えません。

① アルミや金属容器でも「完全」が難しい理由

最も遮光性が高いのはアルミなどの金属製容器です。材質としては光を通しませんが、実際に中身を容器に充填(じゅうてん)する製造工程において、中身はすでに室内の光を少なからず取り込んでしまっています。そのため、使用前の段階で「完全遮光の状態で保つ」というのは非常に厳しい表現になります。

② 茶色や青色のガラス瓶が「透ける」ということ

薬瓶などでおなじみの茶色いガラス瓶は、代表的な遮光容器です。しかし、光にかざすと中身がうっすら透けて見えますよね。 中身が見えるということは、人間の目に見える光(可視光線:波長400〜800ナノメートル前後)のいずれかの光が容器を透過している証拠です。特定の光は防げていても、すべての光をカットしているわけではないのです。

2. 盲点!容器の「カタチ」で遮光性能は変わる

遮光性を考えるとき、素材(ガラスかプラスチックか)や「色」ばかりに目が向きがちですが、実は容器の「形状(カタチ)」も光の通り方に大きく影響します。

  • 厚みの不均一さ:容器は立体物であるため、部位(底、胴体、肩口など)によってプラスチックやガラスの「厚み」が微妙に異なります。肉厚な部分は光を通しにくく、薄い部分は光を通しやすくなります。

  • 光の屈折と乱反射:容器の表面が曲面であるため、光が平面のようにまっすぐ透過せず、屈折率が変わりながら中を通り抜けます(形状によっては乱反射します)。

つまり、同じ1本のボトルであっても、「部位(場所)によって遮光性能にはムラがある」というのが、容器成形におけるリアルな真実なのです。

3. 特定の光で変質する内容物は特に注意が必要!

特に、以下のような性質を持つ中身を開発する場合は、遮光対策を徹底する必要があります。

  • ジェルネイルなど:特定の波長のUV(紫外線)ライトを当てることで一気に固まる樹脂を原料としています。室内灯や外光にもその特定の波長が含まれているため、容器の遮光性が甘いと、ボトルの中で中身が固まってしまうトラブルが起きます。

  • ビタミンC・レチノール・天然成分など:特定の光線に反応して、成分が変性(劣化)したり、色が変わって(退色・変色)しまったりします。

武内容器の容器で「分光光度計」による透過率データを調査

武内容器では、感覚値だけで遮光性を語るのではなく、自社ボトルの胴部断片を「分光光度計」という専門の機械にかけ、どの波長の光をどれくらい通すのかという「透過率測定データ」をとってみました。透過率

※自社ボトルの胴部断片を分光光度計を利用した透過率測定データ

4.商品開発段階での「実使用テスト」が一番の近道

容器の性能だけで光の影響を100%カバーすることには、どうしても限界があります。 だからこそ、商品の開発段階において、「実際に中身を候補の容器に入れ、想定される使用環境(店頭の照明や日の当たる部屋など)に置いて繰り返しテスト(経時テスト)を検証すること」が、最も確実で一番の近道です。

「この成分を導入したいけれど、茶色と青色どちらのボトルが安心?」 「自社製品に合わせた遮光テストの進め方を教えてほしい」

武内容器では、豊富な遮光容器(ガラス瓶、遮光PET、遮光PPボトルなど)を取り揃えているだけでなく、データに基づいた安心のアドバイスでお客様の商品開発に徹底的に伴走いたします。中身の品質を守るための容器選び、まずは些細な疑問からでも、ぜひご相談ください!

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