塗装加工(多様な加飾は塗装でできる)
容器に直接色をつける方法に塗装加工という方法があります。
↑左から無色/透明マット塗装/青塗装
塗装の乾燥方法としては、熱乾燥とUV乾燥があります。
主にガラスの場合、密着度の高い焼付け塗装を行います。
それに対し、樹脂容器の場合は熱では変形などの問題があるのでUV(紫外線)硬化型の塗料を使用します。
塗装のメリットは加飾の多様性にあります。例えばグラデーション塗装などか典型例です。
↑左から青ボトルに緑グラデーション塗装、緑ボトルにクリアマット塗装
↑左から赤グラデーション塗装、パールホワイト(青系)塗装
また樹脂容器において、樹脂自体に着色(練り込み着色)する場合、成形最低ロット数の制限や成形ムラの可能性など実際につくってみなければわからないことが多く、リスクが発生します。
それにくらべると、成形後の加工する塗装は自由度が高い加飾方法になります。
後加工を施す為、加工費は加算され、原価だけを考えると高くなりますが、こだわりの加飾やマット感を表現したい・ロットリスクを極力抑えたいといった要望には応えやすいのです。
↑塗装には冶具という製造器具が必要となり初期投資が発生します。
ガラス瓶はガラス自体に着色するのが簡単にはできないため、塗装加工が一般的な方法です。
塗装は塗膜が薄い為、濃い色目は苦手ですが、重ね塗り塗装で表現できます。遮光性を高めたり、要望に合わせた加工ができるため、小ロットのお客様で、色にこだわったデザインで展開したい場合は樹脂容器でも推奨する場合があります。
日本の化粧品市場は通販や異業種参入も増え、競争も激しいですが、新しい商品を開発するにも大量でコスト重視一辺倒でなく、小ロットでも個性が光る商品(パッケージ)づくりを考えられる企業様も徐々に増えています。
個性を発揮できる塗装もデザインの手段として考えてみてはいかがでしょうか。