講習会に行きました
デザイン講習に行きました
先日大阪産業創造館にて「デザインプロダクトマネージャ育成実証講座」を受講しました。
中小企業のものづくりにおいて、自社開発、自社発信型の商品をつくることは常に大きなリスクを伴うため、なかなか開発できない上に、デザインにおいても大きな初期投資にはどうしても躊躇する気持ちになってしまうことがあります。
特にデザインはとても大切なのに、デザイナーに頼り切ってしまうことがあるのではないでしょうか?
講習の内容は大変興味深く、考えさせられました。
デ ザインという言葉の成り立ち、歴史の一端を教わりました。工業製品や建築、都市計画など、広義狭義ともに時代背景とともに変化しているようです。例えば、ヨーロッパでつくられた製品と、アメリカでつくられた製品の根本的な違いを何となく理解できたような気がしました。デザインとデッサンが同じ語源にあることも知り、おどろきました。ヨーロッパ発祥の製品機能美のデザインと、アメリカで発展したマーケティングからのデザインとの差は実際の製品にも現れているいるのだと思います。
現在の日本市場ではどちらかというとマーケティングからのアプローチを重視したデザイン・開発と、製品自体の機能美を重視したデザイン・開発とでは、自分自身の実感としては前者的な開発の方が多いような気がします。戦後の歴史的な背景からもアメリカの工業製品の影響が大きく残っているのでしょうか。
実際の仕事の中でも、売れている製品が市場にあり、それと同じような商品をつくりたいという依頼を受けることも良くあります。また、市場を見た時に類似製品が同列に並んで出ているものもたくさんあります。一種のマーケティングからのアプローチが影響しているのでしょうか?
「モノ」をデザインすることと「コト」をデザインすること、さらに「コトからモノをつくる」デザイン。これからの市場はどの様な考え方でデザインすべきでしょうか?
とても考えさせられた講習会でした。