業界用語は難しい? (その3)

容器を扱っていると当たり前のように使っている言葉ですが、思いのほか業界でもうまく説明できなかったり、漢字が違っていたり、文字で見なければ意味が分からないものがあります。

今回は加工や製作に関わる3つの言葉をご紹介いたします。(同じ業界でも企業や地方によっても言い方が変わる場合もあります)

※「蒸着」(ジョウチャク)/容器業界では蒸着というとアルミ蒸着を指すことが殆どです。真空ドームの中に容器を冶具にセットし、アルミを加熱することで蒸発させ、対象物に付着させる方法。銀ピカのCAPなどに使われる。ちなみに金色のCAPは銀ピカに蒸着されたCAPに透明黄を塗装して金色を表現しています。

140513蒸着cap

※ホットスタンプ/シルク印刷と並ぶ容器の加飾の王道ですが、普段表現として当たり前のように使われていますが、容器に携わったことの無い方が聞くと少し分かりにくいかもしれません。簡単にいうと加飾加工で光沢のある金色や銀色の表現をする場合に行う転写箔の熱転写加工です。ホットなど簡略的にいう場合もあります。文字では「HS」と省略して記載する場合もあります。

140513ホットスタンプ加工

※モックアップ/木型ともいいますが、金型を作成する前に、切削しやすい木で容器の原型となる形状をつくっていたので木型といっていますがモックアップ自体は模型を表す英語のようです。最近は3Dプリンターなどでつくる場合もあります。

14013モックアップ2

↑切削のABS樹脂でつくったモックアップ

14013モックアップ1

↑最近人気の3Dプリンタで製作したモックアップ

以上、加工に関する3つの用語の説明でした。