業界用語は難しい? (その6)
容器を扱っていると当たり前のように使っている言葉ですが、思いのほか業界でもうまく説明できなかったり、漢字が違っていたり、文字で見なければ意味が分からないものがあります。
今回は品質に関わる3つの言葉をご紹介いたします。(同じ業界でも企業や地方によっても言い方が変わる場合もあります)
※公差(寸法公差)/主に製品の仕上がり寸法においての許容される寸法差。公差はその他容器への印刷などの天地左右のブレ幅などでも表現する場合があります。寸法精度は高い方が良いのですが、容器で使用される樹脂(PPやPEなど)は比較的熱収縮しやすく、寸法のバラツキが出やすいのが実情です。どの工業製品でもそうですが、容器成型品においても公差は重要な要素となっています。
↑公差があること前提で設計・開発・生産を行う。
※加速試験/容器と中身の相性を確認するときなど、通常の使用下でのテストでは時間がかかるため、恒温槽や真空槽などに入れて過酷な条件を繰り返し耐久性や相性確認、液漏れなどのテストを行うこと。テスト内容によっては数日間で常温放置の数ヶ月間に匹敵するテストが可能となる。
↑真空デシケーター(真空にすることで液漏れや容器の変形を確認する)
※恒温槽/容器と内容物のテストではよく使用される装置で、各社によって基準は違いますが、夏場の倉庫保管や冬場の寒冷下での一定温度環境に設定できる保温庫のため、新製品の開発や品質管理には欠かせない装置。加速試験の一環としても重宝する機材です。
↑恒温層(一定の温度に保たれる保管庫)
以上品質に関する用語を3つ取り上げました。